忍者ブログ

ある、統合失調者の思索

統合失調症でありながら バンド、シンガーソングライターをしているMEGUMUのブログです 病気のことや日記 ぽえむ、音楽など 載せていきます

統合失調症 2

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

統合失調症 2

昨日と引き続き
今日もこの病気について書こうと思う

エビリファイ 即効性があるが体が動かなくなったり、できて当たり前のことが(例えば皿洗いとか)できなくなる、足がソワソワして家の中を歩き回る
ルーラン 太った、足のソワソワは同じ
クロザリル 最強の薬 ただし稀に服用者に死者が出るため
CPSセンターとかいうところに登録、定期的な血液検査を受けなければならない
プロラクチン症とか言って男でもお乳が出たりすることがあるそうだ
飲んだ感想は幻覚妄想によく効く、ただ右脳的な、芸術的な能力は落ちる、

どの薬も性欲がなくなるのは特徴だ
これら統合失調症の薬はドーパミン拮抗薬と呼ばれ
脳内神経伝達物質であり、運動を促す快楽物質であるドーパミンを止めてしまうのだから
当然と言えば当然だ

ドーパミンを止めてしまえば
物理的な運動だけでなく
精神的な思考活動もそれは止まるだろう
実際我々はイメージを用いて
脳内で日々思考活動を行っているのだから

それとは別に
この病気は陰性症状というものがある
外見からいえば無表情になって
事物に何にも関心や興味を持ったりしなくなったりして
(たとえその人が本来好きであることであっても)
結果ひきこもりになってしまう、というものだそうだ

これも間違いなくドーパミンなどの神経伝達物質の問題だろう
要はドーパミンが人と違うとこに出すぎて(結果幻覚など生じる)
ひととして肝心な部分で脳内で分泌されなくなるとか
そういう症状なのではないだろうか
あるいは、陽性症状時に対する脳の防衛反応、これは私の考えだが

人間にはras(raticuler activating sistem)という
ものがあって脳内の情報をふるいにかける器官がある
これによって我々は適宜自分に必要な情報とそうでない情報を見分けることができる
でなければ脳は情報の洪水になって情報を処理できなくなるそうだ

簡単に説明すれば
目の前の赤いものを探して、と言われた瞬間に私たちは
自分たちの周りに赤いものをたくさん見つけることができ
緑のものを探して、と言われた瞬間に緑のものが目に飛び込んでくる
そういう機能

統合失調症の患者はこのrasが異常に働くものと私は考える
つまり脳が捉える情報自体が(世界の認識自体が)
異常な捉え方をする、ということだろうか

「人間は宇宙人にマインドコントロールされている、
そのことに気づいた私は命を狙われている」とか

「私は神様に選ばれていて
精霊や天使と交信している」とか

まあ「自宅に盗聴器が仕掛けられている」とか
「人が自分の悪口を言っている」とかはよくある

実際この世界は不確かであり、みんながある程度情報を共有することによって
私たちはお互いを認識している

地球は丸いし、私たちは民主国家の日本に住んでて、
教育を受けて、社会で働いてお金を稼ぐ

こういう認識はみんなが共有している、と私たちは思っている

先ほどの症状を全部バカな妄想だと片づけるのはよくないとおもう
統合失調で感じる知覚はそれはリアルであり、
本人にとってみればたいていはそれは恐ろしい体験だからだ

ras、この情報をふるいにかける器官が
異常に働くことによって
こういう現象が起こるのだと思う

つまり世界の認識が何らかの原因で歪んでしまい
それをもとにrasが機能して
世界を俗人とは違って認識してしまう
そういうことではないだろうか

さっき、赤いものを見て、と言われたら
赤いものが目につく、飛び込んでくると言った

じゃあ本当に世界が宇宙人に支配されてる、
地球は今侵略されてて、このままでは我々の命が危ないという情報を
もしわれわれが普段信頼する情報源から(新聞、TV、ラジオなどで、もしくは実際に権威ある人から)聞いてしまったらどうだろう

外を見ても何も起こってないけど
そういえば最近不吉な予感がしたとか
天候がおかしかったとか考えるかもしれないし
人によってはパニックを起こしたり
周りの人たちも実はなんかおかしいのではないか、そういえば最近言動がおかしいようなとか
など脳は考えだすだろうし
安心安全に見えていた
自分が信じていた世界が歪んで見えるのを体験するはずだ

それはもう軽い統合失調状態だ

世界の認識は人の数だけきっとあり
同じ木を見ても絶対に私の見ているものとあなたの見ているものが
同じとは言い切れない

何だろう
僕も実際
超異常な幻覚、幻視、妄想体験をした
それらを経て感じるのは
当事者しかわからないもので、誰にもわかってもらえない
というある種の被害者的な悲しさ、さみしさではないだろうか

これは深い問題に帰結してくる
今目の前に、今僕の前にパソコンがあって画面があり
窓から庭の木々や空など眺められているが

これは厳密にいえば脳が過去の記憶を基に情報を処理した結果
見えているということであり
それらが実在しているのかなどはわからない
例え、愛する人と素敵でロマンチックな夜を過ごそうとも
一夜明ければ記憶に変わり、もしかしたらあれは夢だったのではないかと不安になる
そして横で寝ている愛する人の寝顔を見て、心から安堵を覚える
しかし
真実はその現実さえ本当に在るのかなどわからないのだ
だけど、その愛する人に声をかければきっと返してくれるだろう
私たちはそうやってこの不確実で切ない世界で
お互いを確認しあって
毎日を生きている
ここに人間や全生命存在の愛しさ、慈しみを私は感じる

引き寄せの法則はこのras、情報のふるい分けシステムを活用したものだ
「私はお金持ちだ」とか
「私は異性にもてる」
脳が本気で思い込めばそういう現実が見えてくるそうだ

実際そうで
「私は幸せだ」って常日頃思ってる人はきっと感謝を忘れないし
周りからも明るく魅力的に映り
結果幸せな人生を送るだろう
私も近頃はいつも幸福を感じている、それはむしろ静寂の中にあるのだが
何気ない、それでいてひたむきに生きることの喜びをいつも、感じている
きっとそれが私たちの本来の状態なのだ
何かやりたいことや目標があってひたむきに生きること

話が飛躍したが
別に私は医学や心理学を学んでいるわけではないし
あくまで体験者としての視点から
どうしても伝えたい思いがあり、自分なりに研究し
今日はこういう記事を書いた

結局患者さんに対して
ほしいものは愛、共感、理解
そういうことに尽きるのではないだろうか
ぜひあなたが精神疾患に苦しむ人を見ても
できる限りの思いやりをもって接してほしい
そう
願って
読んでくれた人
ありがとう

今日も歌ってきます
20161001 MEGUMU

コメント

忍者カウンター

プロフィール

HN:
MEGUMU
性別:
非公開