時間なんて
無限にない
僕らは余生という有限に
一切を束縛され
そこから逃げることはできない
そして預かり得た生涯を
その果てしない恩恵を
普通は過小評価して
その価値に気づかないまま
時間を食いつぶしてしまう
世の中には
くだらないことが多すぎる
だからと言って
一切を放棄しては
人生を楽しめなくなってしまうだろう
(聖人君主になるなら話は別だが)
それは終わらないレースのように
次から次へとやってきて
興味のままに私たちを引き込み
迷いの底へ
引きずり込んでしまう
そして「あれは何だったんだろう」とか
何もわからないまま
年輪は刻み込まれ
いつの間にか年を経ていってしまう
大切なことは何だろう
終わりを自覚しながら(有限を認識しながらも)
成長していき
何かを残していくことだろうと
私はそう考える
それは一人一人違うし
時には高尚な欲望に(世界を救いたいとか、
誰かの役に立ちたい、とか)
素直になってみると
自分の立ち位置がわかるし
思った以上に上手にふるまえる
自分自身に気づけるかもしれない
それは新しい世界の入り口だ